第二章

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  「多分、拓たちの部屋もこんな感じだろう。ガラスの破片に気をつけつつ、準備してきてくれないか?」 「分かった。」 「良い子だ。」 そう言うと、おっさんは俺達の頭を乱暴に撫でた。 「行ってこい!」 そう言って、軽く俺たちの背中を押す。 俺たちはそのまま部屋を出て行った。 先に出た高松さんの横を通り過ぎ、俺たちは自分の部屋へと進む。 俺と策弥の部屋は向かい合っていた。 モノトーンを基調とした俺の部屋。 そして、策弥の部屋はナチュラルカラーと赤を基調とした部屋だった。 「拓弥。」 部屋に入ろうとする俺を、策弥が止める。 俺は振り返った。 「どうした?」 「いつ、戻ってこれるかな?」 答えられなかった。 地震なんて何年も続くって聞いた。 だから、すぐには返事出来なかった。 「あらかた持って行った方がいいかもしれない。」 「だよね・・・。」 そう言うと、策弥は自分の部屋へと入って行った。 それを確認し、俺も部屋に入る。 想像以上に、俺の部屋も大惨事だった。 物が倒れ、今までの部屋と大違いだった。  
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