第二章

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「あぁ、これな。こうだ。」 おっさんは、俺達のネックレスのトップを持ちあげる。 そして、全部つなげた。 「あっ!」 策弥が声をあげる。 一つのハートがそこにあった。 「離れてても、俺たちはいつも一緒だ。俺はお前たちの親として誇りに思う。東京行っても元気でな。」 「うんっ!」 「父さん、ありがとう!!!!」 最後の抱擁をし、俺たちは名残惜しそうに離れた。 「行ってくる・・・。」 「あぁ、行ってらっしゃい。俺たちは待ってるから。」 「うん、行ってきまーす!!!!!」 策弥はそういうと、手を振り、ヘリコプターに向かった。 「いってらっしゃーいい!!!」 「達者でなー!!!」 「元気でいるんだよー!!!!」 「父さん、行ってくるね。」 「あぁ、行ってこい。策を頼むぞ。」 「分かってるって。」 俺はニコッと笑い、その場から離れた。 策弥も名残惜しそうに、何度も後ろを確認する。 俺も、そうだった。 「策弥くん、拓弥くん、早く!」 何故か焦っている翔太さんが俺達の手をとり、ヘリコプターの中へと誘導した。 最後にチラッと後ろを見る。 全員、笑顔で俺達を見送った。
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