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あまり島の反対側は使わない。
波も荒いし、森しかないこの場所は、何かがない限り行かない。
けど、島の住民は森の奥へと進んでいく。
何かがない限り。
そう、戦争がない限り。
「確か、あの奥はシェルターが・・・。」
「シェルター?」
黙っていた高松さんが口を開いた。
俺と策弥は視線を外さないまま、そのまま説明する。
「シェルター。戦争時の避難場所だよ。」
「森の中は結構入り組んでて、空からも地上からも見つかりにくい場所なんだ。」
「それに、結構頑丈で、よく皆が浸水しても、ここは大丈夫みたいなことを言ってたよ。」
策弥はさらりと答えると、俺は全て分かった。
変な違和感。
疑問が全て晴れた。
歯車が全てはまった。
「まさかっ!!!!」
大声をあげて、窓にへばりつく。
信じられなかった。
見たくなかった。
波が揺れ、島が揺れる。
動機が激しい。
息が段々と荒くなる。
「えっ?島が揺れてる?!」
策弥も島の異変に気付いた。
そして、叫ぶ。
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