ロトの戦士大地に立つ‼

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男がいる場所はド○ール。 決して物静かな雰囲気ではなかったが、人物観察が好きなこの男にとっては、多少の暇潰しにはなるのだろう。 暫く街並みを眺めていたがふと、隣の席に座っている女性の会話が耳に入ってきた。 「またロトハズレたよ~」 見ると女性2人で買い物帰りのひと時を楽しんでいる。ように男には見えた。 しかし、男には一つの疑問が芽生えていた… 『ロトってなんだ…?』 この時、男はまだロト6の存在を知らなかったのだ。 女性の1人A子はロングヘアーで、大人しそうな雰囲気を漂わせているが、もう一人の茶色でソバージュのちょっと勝ち気そうな女性B子の話に少し困った様子で相槌を打っていた。 どうやらB子は、ロトなるものにハズレたらしい…‥ B子「あ~ぁ…今回は当たると思ったのになぁ。」 A子「そんな簡単に当たってたらみずほ銀行潰れてるよ」 B子「でも、カンには自信あるんだけどなぁ。」 A子「数字を6個選ぶだけって言うけど、何通りもあるんだからやっぱり統計的な計算とか必要なんじゃない?」 会話を聞いていた男の目が一瞬光る。 男は統計学には少し詳しいと自分で思っていた。 此処まで女性の会話を聞いていた男は、すぐさま持っていた携帯電話でロトについて調べ始めた。 『ロトくじ…宝くじの一種なのか』 この時男は初めてロトの存在と対面したのだった…
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