転校

21/22
前へ
/123ページ
次へ
広「でも珍しいわね。あなたがそんなに積極的になるなんて。もしかして、一目惚れしちゃった?」 言われた瞬間に沙織の顔が一気に赤くなった。 広「あら、図星なんだ。」 沙「ちっ違うよ!そんなのじゃなくて…」 広「でも好きなんでしょ?」 そう言われると沙織は、余計に顔が赤くなって 沙「……うん。」 と小さく言った。 広「あの子かっこいいから多分学校でも人気あるわよー。他の女の子にとられないように頑張ってね~。」 その言葉を無視して沙織は、自分の部屋に入っていった。 (もう!お母さんがあんなこと言うから!) そう思いながらベッドに寝ころんだ。 (いつか、風真に好きって伝えたいな…) そう思った時、さっき広美に言われたことを思い出した 『他の女の子にとられないように頑張ってね~』 (嫌だ。風真が他の女の子となんて…) 急に胸のあたりが疼いた。そんなとき… 広「沙織~」
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加