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「肉体!大変だったな。通り雨らしいぞ。」
と一言かけてタオルを投げ渡した。
「こんなの大丈夫だって!俺様の走りに傘が付いて来れなかっただけだしな!!!」
ガッハッハと笑いながら俺の背中をバシバシと叩いた。
…尋常じゃなく痛い。
2回まで頑張って堪えた自分を誉めてやりたい位だ。
「い゙っッ」
眉間の皺をさらに深くして呻いた俺に肉体の部下達は3人掛かりで肉体の腕を止めに入った。
「ボス!ボスの力考えて下さいよぉ」
腕にぶら下がってる一人に言われ俺が眉間に皺を寄せてる事に気づいた様だった。
「あぁ!!!!わるかった!頭脳!痛かったか?」
顔をのぞき込みながら謝って来る。
…肉体…格好いい…
なんて考えてる場合じゃない!
「痛い…」
肉体の事を考えてもやはり痛みが止むことは無くて…
自分の背中に手でも回して撫でたい位だ…
骨折してなきゃ良いんだが…
冷や汗タラタラだ。
手下の事なんて考えられない…
小さくうずくまる俺。
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