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あぁ恐ろしかった・・・
あれは人じゃなかったな。うん・・・・
「それで、何処から行くんだ?」
「そうですね・・・とりあえず一年棟に行きますか」
この学校は学年によって『棟』が違う1年には1年の2年には2年の『教室棟』というのがある。
まぁぶっちゃけ人が多いいから別れているだけなんだろうけど。
敷地面積は一つの町くらいあるのではないだろうか。
区画が4つにわけられていて、俺達が通う教室棟のある『S地区』、
学生寮のある『D地区』、食料品や衣服、娯楽施設のある『V地区』通称『センター街』、
公園や体育館、闘技場のある『W地区』とある。
生徒会が見回るのはこの『S地区』だけ。
まぁ誰かはいらないように戸締まりの確認と残っている生徒を校舎から出すこと。あと棟をでるときに入り口のドアの鍵をしめる。
その3つをやればよい。
ただ・・・・
「はぁ…、4階建ての校舎3つもまわるのか…。」
なにしろ生徒数が多いため1学年のクラスが多い。
しかも学年別で理科室だったり音楽しつだったり有るため教室が多すぎるのだ
まぁ我ら生徒会室があるのは職員室と職員寮のある『教員棟』の中にあるから遅くまでかかっても大丈夫らしいが……
「さて、1年棟はまわりきりましたね。」
ガチャっとハナが入り口の鍵を閉める
まぁさすがに今の時刻を考えると誰かいる訳ないわな。
ふと携帯のディスプレイをみる。
―― 5:30 ――
「はぁ……」
ため息もでるわけだ
「さっきからなんなんですかカイトさん!ため息ばっかりついて。過呼吸ですか?夏バテですか?うつ病で死ぬんですか?」
「死ぬかバカやろう!」
「全く、もっと嬉しそうにしてください。こんなに可愛い娘と二人きりなんですよ。」
「………。」
「きょっ・・キョロキョロしないでください!!ここです。ここっ!」
「………。」
「なっなんですか。人を蔑んだような目でみないでください。」
「はぁ……。」
「また!ってちょっ置いてかないでまってぇカイトさん!」
はぁつきあいきれん……
その時だった。
ガタッ………ガタガタガタガタガタガタガタガタ
突然俺達のいる階のドアが全ての揺れ出した。
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