放課後のプロローグ

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ガラガラッ 「もぉ~~、勉強なんか消えてしまえ~~~。」 突然窓を開けて外に向かって叫び出した。 気分転換としては言いと思うが、 ここが図書室だということを忘れないでほしい。 ほら、もうなんか皆の視線が冷たい。 そんなことお構いなしに彼女は叫び続けている。 皆の視線に耐えきれずとりあえず響娘に声をかけようとしたその時・・・・ 「あっ、女の子が男4人に囲まれてる。うわ~なんか危険な匂い。 カイト、ちょっと助けてくるわ。」 「んじゃ」て感じのポーズをとって窓から飛び降りる響娘。 まぁ助けに行くのはいいんですけど・・・・ここ4階ですよ・・・ 「とりゃぁぁぁ。」 と声を張り上げながら落下する。 そして・・・ ゴンッ 校舎側に立っていた男Aの後頭部を強襲! うわぁ・・・痛そう。 男Aは地面に倒れぴくりともしない。 逆に4階から飛び降りたにもかかわらずぴんぴんしている響娘。 あいつはバカな代わりに世界最強の女子高生なのだ(自称だが・・・・)。 柔道、空手、剣道、プロレス、ムエタイ、ボクシングなど、ありとあらゆる武術に精通し、さらに野球、サッカー、バスケットボール、テニス、アメフトなどの球技も然り、水泳、器械体操、新体操、シンクロ、乗馬、陸上競技なども極めている度を越えたスポーツ万能人間なのだ。 まぁこの高校に入れたのも、 この高校独特の武術推薦というのが有ったからだ。 おかげで文句なしのトップで合格し、今では特待生の一人だ。 しかしそれは武術推薦の話だけであって、先ほど言ったように勉強に関しては全く出来ず学年最下位という位置にいる。 トップとビリを両方もつある意味すごい奴だ。
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