アカデミー

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「リク、家庭教師の 時間だ。」 父が言った。 火の国の王は リクばかりを 可愛がり、 ネリサのことを ずっとほうって おいた。 ネリサはにくかった。 父にあそこまで 可愛がってもらえる 弟が。 一度でもいいから お父様に愛されたい。 ネリサの思うことは 10年前と何ら 変わっていない。 「あっ!姉様。 ここを教えて・・。」 リクがネリサに 聞こうとすると 父が 「リク、ネリサなんかに 聞く必要はないだろ。」 と言って、妨げた。 そして、父が にくかった。 母親も同じ。 父親よりは ましだが、 あまり変わらない。 両親と比べると 素直に甘えてくれる、 弟のリクが 一番好きだった。
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