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“やっぱり ”
その言葉の意味が分からずにピーの方へ問うような視線を投げかけた。
ピーはそんな俺の視線に気が付いたのか、俺の方を見てもう一度微笑むと訳の分からない俺にゆっくりと語り出した。
いつも和也が俺がいない時に一生懸命鶴を折っていたこと―――――…
『ねぇ、亀?
いつも思ってたんだけど、その鶴なぁに?』
『……これ―――――?
これはね、俺から仁へのありがとうの気持ち――――』
『俺、さ―――…
仁と離れるって決めてからも、どこかでずっと仁の側に戻りたいって願ってた―――――
そうしたら本当に仁が来てくれて………
一緒に住んでくれて――――…
言葉じゃ表せないくらい感謝してる。
でも――――――…』
『でも?』
『…………俺、
そういうのもきっと全部忘れちゃうから………っ
だから、まだ病気がひどく進まない内に、ちゃんと仁にありがとうを伝える術を残しておきたいんだ――――――…』
そう言って微笑む亀は、本当に
本当に綺麗だったって…………
、
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