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夢は美しい。 人生と言うフルコースの中の甘美なデザートだ。 腕をいっぱいに伸ばして空を飛ぶことだって、足を尾びれに変えて海の中を魚のように泳ぎまわることだってできる。 夢の中には不可能なんてものは存在しないんだから。 どんなことだってできるし、どんな人にもなれる。 もちろん見ることが出来る夢が良い夢ばかりとは限らないけれど、もしもそれが酷い悪夢だとしても、必ず朝になれば目覚める事が出来る。 慌てて跳ね起き、辺りを見回し、それが夢であったことに小さな幸せを感じられるのだ。 日々を華やかに活き活きとさせるために夢はある。 私はそう思う。 だとするならればこの私の夢はどのようなものになるのだろう?  親友に裏切られた失意の底にあるこの私にはどんな夢が贈られるのだろう? もしも神様なんて生き物が本当に存在するというのなら、この私のちっぽけな望みくらい、どうか叶えて下さい。 .
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