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夢の中にはよく、見たことのある場所が登場することがあるけれど、この部屋に見覚えはないようだった。
「ここがどこだかわかりますか?」
声が私に問いかけてくる。
この部屋にスピーカーらしき物は見えない。
どこから聞こえてくるのだろう。
部屋自体が震えて音を出しているようにも聞こえる。
夢の中なのだから、何でもありなのも当然か。
「ようこそ、真実の部屋へ。
貴女はここがどこで自分がなぜここにいるのかだなんてわからないでしょう?ここは真実ばかりに溢れた嘘のない世界。わからないのならば問いかけてみるといい。きっと貴女が問いかければ貴女の得たい答えが手に入るでしょう」
シャワーのように沢山の言葉を浴びながら、私はゆっくりと自分に今起こっていることを判断しようとする。
この夢はどのような物語なのか?
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