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「じゃあ、今何時なの?」
私は質問した。
“きっとあなたが問いかければ、あなたの得たい真実が手に入ることでしょう”
なぜかあの声が頭の中に蘇ってくる。
声色まで鮮明に。
「私に聞かないでよ。私だって知らないわ、ふんっ」
少女は幾分機嫌が悪いようだった。
「そういうことはanswerに聞けばいいじゃない。言っておくけれど、私は貴女の質問に答える気はないの。私はただの部屋主だもの。せっかく自分の部屋を手に入れたと思ったのに、いきなりのゲストだなんてついていないわ」
そのまま少女は布団をかぶってしまった。
最初に登場したのがヤケに不機嫌な少女だったのが、少し不服だが、なんだか楽しくなってきた。
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