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ここはアンジェリカ魔法女学院。名前の通り、魔法を学ぶ学校だ。
この世界では誰でも魔法を使えるわけではないが、それでも魔法を使える者は増えた。昔は限られた極少数の人間だけだった。それでもこうして魔法学校ができ、そこで学んだ者たちが増え、今では一般的に魔法を学ぶことが普通となっている。
「なんでホウキなんかで飛ぼうだなんて思ったんですの?」
「べ、べっつにぃ~?」
「昨日図書室で昔の魔法文献読んでたもんね~?」
「ちょ、ひかる!しー!しー!」
玲菜ははあ、とため息をついた。ふたりを見てくすくすと笑うひかる。愛流は頭に葉っぱを乗せたまま、ぷぅとほっぺを膨らませた。
「今どきホウキに乗る人なんかいませんわよ?」
「でもーなんかカッコイイなーって思って…」
「地味ーな服着てとんがり帽子かぶってですの?そんなの時代錯誤ってみんなに笑われるだけですわよ?」
「うー…」
「ホウキより、わたくし早くスクーターで登下校したいですわ。でもまだ魔力が足りなくて」
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