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殺される側になるか、殺す側になるか。
そんなことは決まってなんていないんだ。殺そうとしていた側が、突如殺される側に転ずることもある。またその逆も。誰もが皆、我が身を守るため、殺されまいと、相手を殺す。
そこには善人とか悪人とか、弱者とか強者とか、そんな区分は存在しない。そんなレベルの話じゃないのだ。
その時そこにいた人々は、誰もが被害者であり、誰もが加害者であった。
その時ルワンダは、そんなおぞましい混沌の中にあったのである。
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