第一章 編入

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守衛さんに言われた通りロビー左の廊下にへと進む。 辺りをキョロキョロと見回しながら進んでいくと、職員室の掛札が有り、その前のドアの前に人が立って居た。 あちらも自分に気付いたらしく、手を挙げて呼び掛けてきた。 『君かい?今日初めて登校する生徒……、確か…ミブ君…、水部時耶君!』 歳は20代後半位だろうか?爽やかな成り立ちだ。 その人の前まで行き、返事をする。 『ハイ、初日から遅刻してしまって……。』 申し訳無さそうに頭を下げ、相手の返答を待っていると、 『アァ、良かった!来る途中に何か有ったかと思ったよ…。僕は君の担任になる荒滝と言います、宜しく!じゃあ、教室に行こうか!』 教室に進む道中に先生が言った。 『そうだ!HRの時間だから、ついでに皆に自己紹介しとこうか。』 教室の前まで来ると、先生が先に入り呼ばれるまで待つように言われた。 ドアの向こうで先生が前説をしているのが聞こえてくる。 (そんな事されたら緊張するじゃないか!)
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