第一章 編入

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昼休憩になり、購買部を探そうと思っていると、新城が話しかけてくる。 『なぁ、俺今から購買部行くけどよ、お前も来る?』 僕が弁当の用意をしていなかった事に気付いたのだろうか? 『うん!今から探そうと思ってたんだ、助かったよ!』 『んじゃ、早く行こうぜ!早く行かないと、カツサンド売り切れになっちまうよ!』 新城に連れられて階段を降りて行く。 『購買部はさぁ、ロビー有っただろ?あそこから、そのまま奥に進んでいくと有るから覚えとけよ~!』 今降りてきている階段が何処かも解っていないのだが……。 『ここが何処だかも解ってないぽいな!ここを下に降りて行くと購買部の前に出るんだよ。』 と場所の説明をしてくれた。 『アァ、それから俺の事庵で良いからな!』 (結構、仲良くなれそうな感じだな。) 『じゃあ、今度呼ぶときからは庵って呼ぶよ。僕の事は何でも良いよ。』 そう言うと庵は考え込み、 『んじゃ、ミブッちで良いか?それが呼びやすそうだ。』 そんな話をしながら購買部に来た時には生徒で一杯になっていた。 『アチャ~ッ!こりゃダメだ!完全に出遅れた……、 ミブッちどうするよ?多分もうカツサンド買えないな!』 『ここのカツサンド、そんなに美味しいの?』
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