事の発端

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「じゃあ、今度ママとハワイに行こっか!」 何故だろうか。会話がどんどん違う方向にいっている気がする。 この会話がどこまで続いていくのか興味が湧いてきた私は、もう少し彼らの会話を見守ることにした。 「うん!ボク、アロハシャツが欲しい!」 「アロハシャツかぁ。お揃い買う?(笑)」 「うん✨ボク、青色が欲しいんだ。一緒に着ようね♪」 「そっか。たまにはお揃いもいいよね。」 「でも、ボクもう18歳だし・・・。あ、そうだ💡じゃあ色違いどうかな?」 「そうね~。アンタとお揃い着るのが夢だったけど、恥ずかしいからしょうがないわね。私ももう45だし。」 「じゃあ、パパも一緒に買って3人でお揃いのパジャマにしようよ♪」 「そうね。それがいいわね。」 「じゃあ、今からボクがパパに話してくるよ。」  ・・・何故こうも話が膨らんでしまったのか。 陽も暁も、少しぐらいおかしい方向に進んでると感じないのか。 問題の部分を指摘すればすぐに話を終わらせることだってできたはずた。 しかし、話は止まることなく、周りの人たち巻き込んでいくことになる。
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