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『できたぁ!!』
「それは良かったです。やっぱり僕が黒板書くスピードが早いんですかね?」
私は首をブンブン振って
『そんなことないですっ!あたしが遅すぎるんです・・・毎回授業終わりに付き合っていただいてなんだか申し訳ないです。』
シュンとして落ち込んでいると先生は
「じゃぁ・・・お詫びにお昼付き合ってください。」
『えっ、そんなことでいいんですか?』
「十分ですよ。一人で食べるご飯は寂しいですから。」
実は、ずいぶん前から私はやさしい先生に惹かれていた。
だから先生の申し出は思ってもみないラッキーな出来事だった。
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