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浩太は懲役5年と、比較的軽い刑だった。
午後もいつも通り仕事をした。
「すいません、ここ分からないんですけど分かりますか?」
突然横の男が聞いてきた。
髪は七三分けで、眼鏡をかけている。
体型はまるでダルマのようだ。
年齢は30代前半といったところだろう。
「これか。ここはこうして…こうすると…ほらできたっ。」
浩太は仕事の時以外にも常にパソコンをいじっていたから、職場でもパソコンはできる方だった。
「ありがとうございます!!あっ、自己紹介が遅れました。田山 雄三です。お名前を教えていただけますか?」
「宮澤 浩太です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。ではまた何かあったらお願いします!!」
悪そうな人ではない。
何か事情があってここに来たのか…。
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