みそしる

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「ん~…あれ?」 おいしく出来るハズのみそ汁はやけに味が濃くて、失敗してしまった。 どうしたらいいかさっぱり分かんなくて、一旦火をとめて、にらめっこ。 「かめぇ~ただいまー。いー匂い。あ、メシ作ってくれたの?」 俺よりひと足早く一人暮らしを始めたじんの家で、初めて晩御飯を作ってみた。 料理なんかほとんどしたことなくって、生姜焼きとみそ汁とサラダなら簡単だからと、気合い入れてみたんだけど… 「…なんか買いに行かね?失敗した」 「馬鹿じゃねーの!うまそうだから食いたいし」 そう言って、じんはお茶碗に雑にごはんを盛って運んだ。 仕方なく俺も料理を運んで、二人でいただきます。 生姜焼きを頬張り、うまいと連呼したじんは問題のみそ汁に口をつけた。 「ふはっ、かめーこれしょっぺぇよ~」 なんて笑いながらも全部食べて、おかわりまでしてくれた。 お揃いのお茶碗が(俺じゃなくてじんが勝手に買ってきた)、空になっていくのが嬉しかった。  
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