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ベッドサイドに置いた時計が、朝の始まりを告げた。
二度寝したいところだけど、仕方なく目を開く。
その先にはおそろいのスエットを着た恋人がすやすやと眠っていた。
しっかり者で通っているこの子は、本当は俺より朝が弱い。
「かめ、ほら。起きて?ごはん食べよ」
ゆさゆさと揺さぶれば、んぅと伸びをした。
「…おはょ。ふふ、すげーねぐせ」
「かめもすごいよ、寝癖」
ベッドの下に置いてる色違いのスリッパをはいて、ついてくるぺたぺたという足音を聞きながら、洗面所に向かった。
色違いのハブラシで歯を磨きながら、横でふらふらする頭を鏡越しに笑う。
…ここまでで分かるように、俺達はおそろいの物が多い。
家で使う物は皿やグラスから箸まで色違いで、
洋服はサイズ違い色違いで持ってたり、
アクセなんかはお互い買い物に行けばおそろいで買ってきてしまう。
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