育った環境

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私の戸籍上のひいお婆ちゃんは ゼンを可愛がった私の戸籍上の祖母を産み、育てた。 母の3個上の千佳伯母さんも育てた。 だけど私の母は私が今現在住んでいる市内の公園のベンチに捨てられたらしい。 心臓が悪かった私のひいお婆ちゃん。 経済的な余裕もなく私の母を捨てたんだそうだ。 赤ん坊を抱えて出て行ったのに 帰ってきた母親の腕の中には自分と親子程年が離れた可愛い妹であるはずの赤ん坊がいない。 祖母は、涙ながらに自分の母親に罵声をあげ、 「どこに捨ててきた!」 っと問いただし迎えに行ったそう。。 そして、 もしもまたこんな事になるなら…と 自分の妹を自分の娘として養女に入れる事を決心をし、育てた。 でもそんな祖母の気持ちも虚しく… ひいお婆ちゃんは 私の母が15歳になると迎えにくる。 理由は 「今のお前なら、もう身体を売れる。私を養ってほしい。」 母が言わずとも感づいた祖母はひいお婆ちゃんにこう言ったそうだ。 「あなたは何を考えている?あの子は15年も前にもう私の娘になったんだ。絶対に連れてはいかせない。」 祖母は一体どんな気持ちだっただろうか…? でもこれは私の母の紛れも無い事実、過去の話なのだ…。 これも又、私が知ったのはもっと先の話なんだけど… 知らなかったとはいえ こんな家系の元に私は産まれ、生きてきた。
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