6歳

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まだ自分の背中よりも ランドセルの方が大きくて… ランドセルの中には 勉強道具なんかよりも目には見えない夢や希望が沢山詰まっていた。 学校が大好き。 勉強が大好き。 先生も新しく出来たお友達も 皆みんな大好きだった。 学校に行けば お母さんが帰ってくるまでの孤独は感じられない。 いつだって誰かが側にいてくれる。 子供ながらにそう感じていたのを今でも思い出す。 私が幼稚園の時から母はある喫茶店のママさんに頼まれて夕方の5時までパートに出ていた。 3人も子供がいて これからの生活を考えると当然の事…だったのかもしれない。 でも私は…
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