プロローグ

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辛くて、悲しくて、 涙を流した夜がある。 もう逃げたくて…。 でも逃げる勇気なんて どこにもなかった、 他人の傷にはうといくせに 自分の傷には敏感だったから。 そして… この世からは 怖くて 逃げられなかった私は "吹っ切る"と"逃げ"の意味を 自分に都合よく 履き違え、こぎつけた。 ただただ 必死に現実からは逃げたんだ。 その結果、 一度現実から逃げたら 逃げる事を覚えて 今度は 立ち向かう勇気を失った。 あの頃、私はずっと 自分勝手に生きていた。 ねぇ… 他には何もいらないって、 他には何も望まないって… そう言ったのならば、 沢山たくさん 涙を流して、 何度も何度も 後悔し続けたのならば、 あなた達は 私の元へ 戻ってきてくれますか…? 私が出来た事って何? 叶うハズがない、 願いばかりをしては "情けない"その一言で 片付いてしまうくらいに いるかもわからない 神様を 憎み、恨む事だけ だったんじゃないだろうか。 いるかもわからない 神様のせいにし、 どこまでも 狡い人間になっていただけ だったんじゃないだろうか。。 ..
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