第1章:平凡な日常

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俺は帰宅部なのですぐに家に帰るのだ。 ちなみに、 井上はサッカー部で、平川はテニス部だ。 だから、俺はいつも1人で帰ってる。 家に着いでもだいたい1人だ。 母さんはスーパーで働いていて帰りは9時ぐらい、父さんは単身赴任中。 妹は小学5年でバレークラブに入っていていつも帰りが7時過ぎになっている。 ご飯を作っていると 「ただいま!」 と、声がしてドタドタ足音を立てながら妹の結(ユイ)が台所に入ってきた。 「ねぇ、今日の晩御飯なに?」そう妹が聞くと俺は 「肉じゃがだけど」 と、答えた。 すると 「え~今日はハンバーグがいいって言ってたのに」 「ハンバーグはこの前食べたばかりだぞ。ほらさっさとシャワー浴びてこい」 「は~い」 妹は渋々台所を出て行った そして俺は妹と自分のご飯を作り、食べ終わったあと、 8時ぐらいから宿題を始め、あとは風呂に入りボケッとテレビを見ていた。 もう寝ないとな、と思ったときは12時を過ぎていた。 部屋に行き、ベッドで横になって、電気を消した。 まさかこんな平凡な日常が明日をさかいにどんどんズレていくとは想像もつかなかった。
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