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授業がいつも通りに進み
そして昼休みになった。
「お前、何言ってるんだよ!
ペンダントみたいのが手の平に沈んでいったって…
それお前の見間違いじゃないのか?」
井上に朝の出来事を話したが案の定信じてはもらえなかった。
「まあ確かに、そうかもしれねえな」
まあ自分も幻覚だと思っていたから、
井上の考えに異議は唱えるつもりはなかった。
「いや変なこと言ってゴメンさっきのことは忘れて」
「いやまあ忘れるが、お前なんかおかしいぞ。
大丈夫か?」
「まさか三嶋がそんな意味不明なことを言うなんて。
まあ井上なら言いそうなんだけどね。」
「いやいや俺もそんなことは言わねぞ。
てか井上なら言いそうって、
平川最近俺に対して酷くねぇか?」
「まあ確かに井上なら言いそうだな」
「おいおい!三嶋までそんなこと言うのかよ」
井上がそう言った時
ふと寒気みたいなものが、いや…なんだか変な感じがした。
なんか言葉で言い表せないような感じだ。
ふと前を見ると、
そこに髪が茶色ぽい色をしたショートヘアーの女子が立っていた。
すると、
いきなりその女子は机の両端に手の平を
ドン
とおき、俺の顔をじっと見てきた。
「あんた…」
「な、何だよ?」
まるで取り調べを受けてるみたいだ。
俺がそんなことを考えていると、いきなり
「ちょっと来て!」
と言い、俺の服の袖を掴んで歩き始めたのだ。
「おい!ちょっと放せよ!
」
彼女の腕を振り払おうとしたが、
彼女も力一杯袖を掴んでくるので、俺は諦めて彼女について行った。
「どこに行くんだよ?」
という俺の言葉も虚しく
彼女は
「いいから!」
と言い、答えてはくれなかった。
校舎を出て俺は体育館倉庫の裏まで連れて行かされた。
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