第一話 学校は最初が肝心なんです

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てか迷惑だろうな… あんなに男達に群がられては。 だって、少し離れてるけどよく見れば四方八方からジロジロ見られてるもん。 僕も今その一員なんだけどね…反省。 「しかし、お前が女の子に興味持つとは……お前もそうゆう年頃になったか!」 「ち、違うよ!ちょっとした好奇心っていうか…」 「照れなくてもいいんだぞー?思春期が訪れるのは皆一緒なんだから」 カンナがからかい気味に言う。思春期……か、確かにそうかもしれない。 保健か何かで習ったけど、確か高校生くらいで訪れるんだよね… まぁ、今日から高校生…なんだけどね。 「だがなぁ丸居、成瀬美里だけは諦めた方がいいと思うぞ?」 「へっ?沖菜、なんで?」 ま、別に好きだとかないから…諦めるもなにもないんだけど。 「だってよぉ、これまで約百人に告白されて首を縦に振ることはなし。相手にされる事もないそうだよ」 ひゃ、百人!? 僕なんて一度も告白された事ないのに… いや、それは当たり前か。カッコヨクないし、童顔って言われるし…
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