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「まぁ…別にいいけどさ…」
なんか納得いかないんだよなぁ…
「それより聞いたか?何でもよ、あの成瀬美里も叶織に入学してくるんだってよ!」
成瀬…美里…?
「……誰…?」
中学にはそんな娘…居なかったよね。
どっかのアイドルかなんかかな…?
「…ま、まさか知らないのか?」
僕が正直に頷くと『あちゃ~』と頭を抱え込んだ沖菜。
「丸居、お前も女の子に興味持ったほうがいいぞ?」
女の子に興味がないなんて沖菜に言ったことはない。
僕も男なんだから興味はある。
でも…
「分からないもんは分から――…」
「おっ、いつの間にか学校に着いたみたいだぜ?」
沖菜の言う通り、僕達の目の前には確かに叶織学園。
見るのは面接の時以来だ。しかし、改めて見ると大きい……
それより言葉を遮られたのが沖菜っていうのがムカついた。
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