第一話 学校は最初が肝心なんです

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「まぁ…別にいいけどさ…」 なんか納得いかないんだよなぁ… 「それより聞いたか?何でもよ、あの成瀬美里も叶織に入学してくるんだってよ!」 成瀬…美里…? 「……誰…?」 中学にはそんな娘…居なかったよね。 どっかのアイドルかなんかかな…? 「…ま、まさか知らないのか?」 僕が正直に頷くと『あちゃ~』と頭を抱え込んだ沖菜。 「丸居、お前も女の子に興味持ったほうがいいぞ?」 女の子に興味がないなんて沖菜に言ったことはない。 僕も男なんだから興味はある。 でも… 「分からないもんは分から――…」 「おっ、いつの間にか学校に着いたみたいだぜ?」 沖菜の言う通り、僕達の目の前には確かに叶織学園。 見るのは面接の時以来だ。しかし、改めて見ると大きい…… それより言葉を遮られたのが沖菜っていうのがムカついた。
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