数年前…

10/15
前へ
/424ページ
次へ
「ユキ…起きて!!」 「うおっ!?」 めっちゃ焦った。 背負ってたはずのマユが顔の前で不機嫌そうに頬を膨らませてる。 ちっ!可愛いやつだ… しかも、急に中学生に成長して… って、それ現段階じゃないのか? 「ずっと一緒にいてやるぞ」 「…そのために…夜中まで勉強を教えてるんだよ?…」 「なにっ!?日本は誰かと一緒にいるのに勉強が必要なのか!?いよいよ、ダメな国だな…」 マジで心配だ。 顎を手に乗せて国の行く末を考えているとマユがため息を吐いた。 心配だよな日本。 「…心配なのはユキの頭と…高校に合格できるかだよ…」 そして、また深~くため息を吐きやがった。 俺の頭が心配だと? それに…高校?
/424ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3258人が本棚に入れています
本棚に追加