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「てめぇら・・・絶対許さねぇ。」 ビンサは壁から手を放すとふらつきながらもゼウスに向かって二歩ほど進んだ。 「ハッ、寝てればいいのによ。」 ゴードンは再びビンサに向けて手をかざす。 「さっきあなたが能力を見せようとした時に気づきましたよ。あなたも補助タイプですね・・・。」 ゼウスは手をかざすゴードンの横に座ったまま言った。 「そうさ。あいつはただ光るしか能がない人間閃光玉さ。」 ゴードンはビンサを見たまま、にやけて言う。 「なるほど。」 ゼウスは手に持つフォークを見つめながらつぶやく。 「じゃあな人間閃光玉。二度とヘルーダに逆らわねぇことだ。」 「少し待って下さい。」 ゼウスはテーブルから降りるとゴードンの前に立って言った。 ゴードンは顔をしかめるとかざした手を下ろした。 「ドレイクさん。あなたはさっき、私達の喧嘩で死人が出ても政府は困らないと言いましたが、前例はあるんですか?」 ゼウスはノバに尋ねる。 「いや、ないな。」 ノバはメガネを吹きながら冷静に答えた。 「そうですか。よかったですねぇビンサさん。あなたは喧嘩死人第1号ですよ?フフ・・・」 ゼウスは言いながら持っていた鉄のフォークを手から放し、床に落とす。 が、フォークは床に落ちることなく、ゼウスの膝の辺りを通過すると前に飛び、空中を真っ直ぐ進むとビンサの首に突き刺さった。 「フフ・・・さようなら。」 ゼウスが言うと、フォークはビンサの首から抜けてゼウスの手に戻った。 ゼウスは不気味に笑いながらフォークについた血を舐めた。
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