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鈴「こ、こいつをか!?」
理樹「そう」
鈴は去年まですごい人見知りで、今友也くんにこんな態度とれるだけでもすごいんだけど、やっぱ一回会った人は名前で呼べるようになってほしかったから僕は言った。
鈴「むー。ゆ、友也」
友也「はい?」
理樹「なんでもないよ」
鈴「なんでもなくない!」
理樹「えっ!そうなの?」
鈴「友也。お前にこれやる」
そう言って鈴が渡したのはモンペチだった。
鈴「あたしは今年で卒業する。それで来年まで猫が居たら、世話がみきれない。だから時々猫の世話をやってくれ」
友也「は、はい?」
理樹「実はこの学校の中庭には、猫がたくさん居るんだ。その猫は鈴が世話してるんだけど、来年から世話出来なくなっちゃうでしょ。だから来年、友也くんに世話してもらうために今のうちから世話をしてほしいんだって」
友也「は、はあ…」
鈴「だいたいあたしも居るから時々こい。ブラッシングとかしてあげないと猫がかわいそうだからな」
理樹「というわけらしいから、手伝ってあげてくれないかな」
友也「いいですよ。まあ動物は好きなんで」
鈴「そうか、助かる」
そうして友也くんは猫の世話を学ぶことになった。
大丈夫かな…
僕も見に行ってみよう、と思った。
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