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キーンコーンカーンコーン
休み時間になった。
鈴が教室から出ていく。
また猫の世話に行くんだろう。
そう思った。
そういえば、朝、友也くんに来てくれって言ってたな。
見に行こう。
そうして、僕も教室をでた。
中庭に着くと、何を猫に埋もれている友也くんと、がんばって猫を退かそうとする鈴が居た。
猫に埋もれるとは思わなかったけど、やっぱり何か起きちゃったな…
そんなことを考えながら、僕は二人達を見ていた。
友也「いったい僕が何やったんですか!!!?」
鈴「知らん!こら、どけ!お前ら」
なんかすごい奮闘してるなぁ…
まあ助けてあげるか。
そうして僕は二人たちに近づいていった。
理樹「何やってるの?」
鈴「あっ、助けてくれ理樹。さっき来たらこんなだったんだ」
理樹「わかったよ」
そう言って、友也くんの上に乗ってる猫を引っぺがしていった。
全部引きはがすと、友也くんはホッとした顔をした。
友也「いったい、何なんですか?この猫達は…」
理樹「友也くん。何か覚えはない?」
友也「ないですね、僕が来たら急に飛び掛かってきましたよ」
鈴「すまん…」
友也「いえ。べつに鈴さんが悪いわけじゃないですよ」
鈴「でも呼んだのはあたしだ」
理樹「そうだけど、鈴がいつも躾してるんだから、何か理由があると思うんだけど」
友也「そういえば傷はついてないですね」
鈴「あっ!モンペチだ!」
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