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でも、あなたは、そんな僕に
突然別れを告げたね。
「もぅ、好きじゃない。」
冷たく言って、僕を突き放そうとしたんだよね。
でもね、麻兎の顔はすっごく歪んでたよ。
それから三日後
あーちゃん達と空港まで見送りに行ったとき、麻兎は驚いた顔してたね。
まさか、僕が来るとは思わなかったんでしょ?
「ねぇ。最後の我が儘。ぎゅってして?」
僕の我が儘聞いてくれて嬉しかった。
あなたを送り出すまで、一生懸命笑顔でいたつもりなんだけど・・・。
上手く笑えてたかな?
家に帰った途端に涙が止まらなかったけどね。
結局、最後の最後まで、あなたは病気のこと隠してたね。
ホントは、あなたの口から聴きたかった。
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