855人が本棚に入れています
本棚に追加
医「赤西さん どうぞ。今 人工呼吸器を外して 酸素マスクをしています。まだ、話すことは出来ませんが 意識は はっきりしているので、大丈夫ですよ。それでは…」
仁「ありがとうございます。」
医者はそう伝えると去っていった。
仁「か …ず?」
俺の声を聞いた亀が目を開ける。俺は すぐそばに行き 亀を抱きしめた。
亀は 涙を流しながら 俺に何かを言いかけていた。
俺は その涙を拭い 亀に笑顔を向ける。
仁「まだ、声を出せないみたい。焦らずにいこうな。苦しくないか?」
俺の問いに亀は首を横に振る。
仁「良かった。かずが めを覚ましてくれて。気付いてやれなくて ごめんな。これからは 俺が かずを支えるから。だから かずは安心して俺を頼って。」
そう言うと 亀は小さく頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!