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只今保健室に移動中、バスケしてたら手首を痛めたという馬鹿なことをしてしまった俺です…。
バイトに影響しなかったらいいけど、まぁ軽く捻っただけだし…
手首をくねくねと動かしていると隣から伸びてきた手にそこを掴まれた。
しかもかなりの強さで…
「いッ、たたたた!?」
「動かすな馬鹿」
「馬鹿馬鹿言うなよっ、本当泣くぞ!」
もぅ…気紛らわそうとしてバスケしてたのに…また考えちゃうじゃんかこんなの…
…紗弥くんには、恋人が……
そう考えると、すぐに顔に出るんだ俺は…
「…紗弥」
「っ…」
「…がいる」
「え…?」
何言って……そう思うも、須賀の視線を追って見てみると…
「…あ」
ベッドに、自分の身体を守るように丸くなって寝ている紗弥くんの姿があった。
目が、離せなかった。
今まで見ていなかったわけじゃない、同じ学校に居れば目に写ることなんて結構あって…
そのたびに目で追ってしまうけど…こんな近くで見たのは久しぶりだ。
…ダメだ、わかってるけど…
……触りたい…。
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