852人が本棚に入れています
本棚に追加
でも、それでも付き合っていた男はいたわけで。
でも、やっぱりもたなかった。
勘違いすんなよ?
俺じゃなく、相手が…
「俺ってお前の何なわけ?」
「何って、彼氏だろ?」
「だったら何で他の奴に妬いたりしてんだよ。」
「妬いてない、ムカつくだけ」
そう、ムカつくだけ
それだけ。
「それを妬いてるって言うんだよ…俺もう無理…」
「…は?」
「付き合いきれねぇ…
ごめん、別れる…」
わかった、とすぐに返事をした。
みるみるうちに相手の顔色が変わる。怒ったように赤くなり…でもすぐに脱力し、大きく息を吐き出した。
「…んだよ…、止めねぇ、てことは…やっぱ俺のこと好きじゃなかったんじゃん…」
「……」
どうすればよかったんだよ…
何て言ってやればよかったんだよ
何て言ってほしかったんだよ…
言う言葉が見付からなかった。
最初のコメントを投稿しよう!