3/17
853人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
「おい、そこ!!」 廊下のど真ん中、二人の男子生徒に向かって大股で近寄る男… 先程の廊下に響いた声の主は 本城紗弥のものだった。 標的にされた男子生徒はぎょ、としてそちらを向いた。 「何ベタベタしてんだよ!!」 そう言うや否や、 片方…正確に言うと格好良い方の男子生徒の腕を引っ張り、自分に引き寄せる。 そして、まるで恋人同士のようにその腕に自分の腕を絡めた。 「暑苦しいからくっつくな!!」 否、自分今くっついてんじゃん… 周りから目だけでツッコミが入る 腕をとられた生徒は勿論、いきなり友人を意味不明な理由で取られた生徒もビックリ仰天。 「行くぞっ」 何の会話もなく、唯一方的にその場は強制終了された。    
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!