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「おい、そこ!!」
廊下のど真ん中、二人の男子生徒に向かって大股で近寄る男…
先程の廊下に響いた声の主は
本城紗弥のものだった。
標的にされた男子生徒はぎょ、としてそちらを向いた。
「何ベタベタしてんだよ!!」
そう言うや否や、
片方…正確に言うと格好良い方の男子生徒の腕を引っ張り、自分に引き寄せる。
そして、まるで恋人同士のようにその腕に自分の腕を絡めた。
「暑苦しいからくっつくな!!」
否、自分今くっついてんじゃん…
周りから目だけでツッコミが入る
腕をとられた生徒は勿論、いきなり友人を意味不明な理由で取られた生徒もビックリ仰天。
「行くぞっ」
何の会話もなく、唯一方的にその場は強制終了された。
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