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本城紗弥に腕を引かれ、抵抗もせずついて行く生徒。
この男子生徒は今こう思っている
…こんな美人に、こんな強引にアピールされたの初めてだ…
まさか、こいつ…俺のこと…?
何も知らない人ならば、浮かれて考えないこともない。
男子生徒は気分を良くしたのか、まだ足を止めない相手に話し掛けた。
「なぁ、どーゆうこと!?まさか告白?ちょー大胆じゃん!」
ピタッ、と…
足が止まった。
そしてすぐに返される言葉、
「…何言ってんの?」
「え…?」
さっきまでと違う。
あの独占欲丸出しの言動などなかったかのような低い声。
戸惑うのも無理もない…
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