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はぁ、と大袈裟に溜息をついて
相手を見やると、仕方ないと説明を始めた。
「あのねー…俺がお前みたいな男に気持つわけないだろ?」
キッパリと言われて、さぞ傷付いただろう…可哀想に。
だがまだ諦めない男子!
「じ、じゃあさっきのは何だよ…!?」
「は?ただお前が他の奴とイチャイチャしてんのが腹立っただけ!勘違いすんな」
「…それって、嫉妬じゃ…」
段々と小さくなる声…
そこまで言われたら……
「だから勘違いすんなって!別にお前のこと何とも思ってないから!」
じゃ、と別れの言葉を言うと去ろうと背を向ける。
もう男子生徒に追う気力は残っていなかった。
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