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「あ、紗弥くん!お腹空いたよーご飯ご飯!」
屋上の扉を開くと、金髪青眼が笑顔で迎えてくれる。
そして、いつも通り弁当をせがんだ。
「ん…」
「ありがと!…わ、今日も美味しそうだねぇ…いただきます」
「…どうぞ」
何日も一緒に過ごして、一緒に弁当を食べていて、俺は金髪青眼のことを少しずつ知っていってる。
卵焼きは甘いのは苦手らしい…
ちっさなハンバーグを入れてやるとすごく喜ぶ、いつも残さず綺麗に食べてくれるけど、少食だ…。
あと、どちらかと言えば綺麗好きでちょっと几帳面…、いつも制服には綺麗にアイロンがかかっていて…
最初は女がやってんのかと思ったけど、どうやら自分でやっているらしい…一人暮らしって言ってたから、部屋も綺麗なんだろうな。
香水をつけてて、それが良い匂いで…傍に居る俺に香りが移って香った時、何だか嬉しかった…
俺の真っ黒な髪とは正反対な鮮やかな金髪を触った時、サラサラしてて…何故だかドキドキした…
カラコンだってわかってるけど、その青い目に俺が映っているとドキドキした…
その声で俺の名前を呼ばれると、ドキドキした…
俺は、気付いたら…金髪青眼に沢山ドキドキしていた。
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