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何故だろう。 何故こんなにも俺は… 「ごちそうさま~」 金髪青眼が食べ終わり、自分も少し遅れて食べ終えた。 「う~ん、今日は暑いくらいあったかいねぇ」 桜が散り、今は微かに夏の気配が見られる。 木々が鮮やかな緑の葉をつけていた。 「そういえば二学期は体育祭あったよねぇ、嫌だなぁ…俺暑いのダメなんだよね…」 「ふぅん…」 「紗弥くんは?」 「俺は、普通…」 「普通じゃわかんないよ~」 なんだよいきなり。 「紗弥くんは髪染めないの?てか染めてほしくないけど…」 「校則違反…」 「じゃあピアスは?」 「校則違反」 「じゃあ…」 思わず溜息が零れた。 何でこんな聞かれなきゃなんねーんだよ… 「さっきから何?…何で質問ばっかしてくんの?」 すると、どうしてか何故わからないの?という顔で見られる。 わかるか… 「紗弥くんのこともっと知りたいから、好きな人のこと知りたいって思うのは当たり前のことでしょ?」      
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