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「…離れていくなよ…っ」 この心の叫びを、今は誰も聞いていない……そう思って呟いたのに…聞かれていたなんて… この時は気付けなかった。 そして、この日から 金髪青眼は屋上に来なくなった。 「なぁ、あの先輩と別れちまったのか?」 ボー、と窓の外を眺めていると、前の席にいる満月が話し掛けてきた。 しかもそれかよ話題… あの日以来、俺と金髪青眼が話さなくなって、周りの奴らが俺らが別れたんじゃないかとか、喧嘩してるんじゃないかとか噂が絶えないのだ。 余程お似合いのカップルに見えたのだろう、二人並んでの姿が見られなくなり残念がる奴らが騒いでいるらしい。 でも俺からしたら、何を噂立てしているんだと言う立場だ。 「…付き合ってないし…別れてないし」 「お前最近元気ないし…、さっさと仲直りしろよな?」 「話聞けよ馬鹿」 仲直り…… 別に、喧嘩してるわけじゃないのに…どうすればいいんだよ…    
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