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「…!!?」 聞こえたその声に、疑いもせずに顔を上げた。 絶対に間違いないと思ったから… 久しぶりに会った金髪青眼は、前と変わらず目を惹かれさす容姿で、俺を見る目も綺麗な青色をしていた。 だけど、一つだけ違うのが… 「紗弥くん、可愛い恋人ができたんだね。」 「…え…」 俺に向ける、作った笑顔。 恋人…?、違う…緒方のことか?違う!…あいつは恋人なんかじゃない! 「何言って…違う…」 震える声で精一杯言ったつもりなのに… 「今まで迷惑掛けてごめんね?もう紗弥くんには近付かないから、安心して」 「っ…」 違う、違う…!! それなのに声が出ない、言葉になってくれない。 嫌だよ、何だよこれ… こんなこと望んでない… それでも俺が何も言わないのを見て、金髪青眼は俺から離れようとする。 嫌だ…、あんたには離れてほしくないんだ… あんたは…… 「紗弥くん…」 俺は手を伸ばして、金髪青眼の制服の裾を掴んでいた。 行かないでよ…… 行かないで……      
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