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意を 決しました
目の前には私を見下ろすほどの長身に逆三角形を持つ超人
でも私にも神の力があるのです
怯んじゃいけない そう これは試練 こいつは私が越えていかなければいけない壁なのです!
目を丸くするアリスに小声でどいてと言い 超人と対峙します
彼の眼は私が見上げる位置にあります とても大きいのです とても 恐いのです
おつかいという儀式の中の試練 これを乗り越えなければ儀式は成立しません
おつかいを終わらせるには 筋肉を持って帰ること即ち
この超人を倒さなければいけないのです
りんのすけ
「コウリンドーに どんなご用かな?なんでも言ってね!」
喉の奥に綿が詰まっているような感覚 肺が全く動こうとしないのです
それに反比例し心臓はハイテンション どくんどくんとハイスピードテンポでリズムを刻んでいくのです BPMにしても250は軽いです
それに恐ろしいはやさで流れる汗 川なんて生ぬるい それは滝のようで おかげでパンツまでぐっしょりです
空
「き…き、き…」
それでも 言わなくちゃ
さとり様は私を一番に信頼して おつかいを頼んでくれたのだから
応える 義務がある 私のためじゃない
空
「きん…きん…ッ」
さとり様のために 言わなくちゃ!
空
「筋肉ください!」
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