☆お空の一人でおつかいできるかな☆

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空 「ふぅ…」 わかってます これは賢者タイムなんかじゃないことくらい 現在コウリンドー内のトイレで一息 初めて入ったときは「トイレなのに金色なの!?落ち着けない!」なんて叫んでしまいましたが 意外に落ち着くもんです 私ビックリ 「どんな人でも見かけで判断は絶対してはいけない」 心を読めるさとり様はいつもそうおっしゃっていました びくびくしていた私のほうが馬鹿みたいでした でもあんなに優しいなんて知らなかったんです 輝く肉体を揺らすりんのすけさん(名前を教えてもらった)は怯えていた私の肩にそっと手を乗せました 「筋肉だね?今とってくるからね それに長旅で疲れただろう お茶をだすからそこで待っててね」 そうにこやかに告げたのです 瞬間 今まで私を縛っていた緊張や怯えは霧のごとく四散 今では普通に話せるくらいになりました やはりさとり様の言うことは正しいのです そして 何気なくトイレに行き 今の状態 というわけです 今思えば 地上でいろいろな人と友達になりました おつかい…恐るべし! 笑顔になりますよね いろんな人が 私はルンルン気分でトイレを出ました トイレの中も金色 外も金色 まるでゴージャスでセレブな邸宅みたいなこの内観 私すっかり慣れちゃいました そしてさっきの場所に戻るとアリスとりんのすけさんがお話をしていたのです 何の話をしてるんでしょう 私も混ぜてもらおうかな! 「あのヤタガラス やっぱり…」 「ええ…あいつのペット…旧地獄に住む嫌われ者のね」
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