51人が本棚に入れています
本棚に追加
ライチの飴 2つ目の袋を開けました
暗い旧都をふわりふわりと進んでいきます
旧都はほんとに暗いけど 何故か親近感が感じられて 私は好きです
いつも地上に出るときここを通ります
しかしそれはいつも誰かと一緒でした
例えば今日みたいに夕食の材料を買いに行くときもそう
外に遊びに行くときもそう
しかしそれは私の身のうちに宿した強力な神の力を恐れてのことです
私 しょうがないと思います
でも箱入り娘なんていや!私自由になりたいの!
【イントロ開始】
でーでれでれでれでーでれでれでれでーでーでれでれでれでー
立ち上がれ 気高く舞え さだめを受けた戦士よ!
「おまえ…なにやってんだ…?」
空
「千の覚悟身にまと……い……」
「…」
空
「体操着のお姉さんこんにちは」
「ああ…うん こんにちは」
恥ずかしくなんてないです
目の前に現れたまるで魔法カード一角獣のホーンを装備したようなむちむちお姉さんは勇儀さんです 魔法カードなだけにね!
念をおすようですが恥ずかしくなんてないです
勇儀
「あんたさとりのとこの烏だよな?なんでこんなとこに…」
どこか優しさ しかしその反対側に警戒心を持ってるようでした
私には見えました うにゅにはわかる
空
「おつかい頼まれたの」
勇儀
「おつかい…ほほー 地上まで?」
空
「うん お腹すいてるから早く行きたいの」
勇儀
「一人でかー偉いじゃないか!こういうときは…一人で行かせてやるべきだよねぇ…がんばんなよ!」
そう言い 頭にぽんと手を置いてきます 人一倍大きい手で グシグシと少し乱暴に掻き撫でます
なんだろう ちょっと暖かいです
空
「う、うん!ありがとう!」
何故かほんのりとした心持ち 振り向いてもしかし 勇儀さんはもうどこかに飛び去っていました
そして旧都を後にしたのです さらばさらば
勇儀
「……」
最初のコメントを投稿しよう!