☆お空の一人でおつかいできるかな☆

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まさにその動きは一心同体ー<フルシンクロ>ー 三人の息は完璧とも言えました 三人が動きを合わせたと思った刹那 今度は弾けるように分散し 死体仮面に襲いかかるのです 芸術を見ているかのようでした ハッと気付くと既に死体仮面は三方向からの攻撃を受けようとしていたのですから 空 「あ、危ない死体仮面!」 叫びましたが 時既に遅し やはり三人対一人はずるいです! こ、こうなったら私が少しだけでも援護を…! 死体仮面 「ふん 序盤ボスがいくら集まろうと変わらん!私の敵ではないッ!ゾンビフェアリー!」 <パチィィィイン!>と指を鳴らすと 死体仮面の周りの地面が突然蠢きだして…!? パルスィ 「な、何こいつ!」 ヤマメ 「じ、地面から!?」 キスメ 「馬鹿な!この私の動きを止めるだとぉぉぉッ!?」 死体仮面の周りから現れたのは死体 まるで精気の感じられない青白い肌 細い体が あの黒い三連星の攻撃を寸でのところで止めていたのです! でもこのゾンビ…どこかで見たことあるような… 死体仮面 「空!こいつらは私が引き受ける!おまえははやく地上に出るんだ!」 空 「え…!?そしたら死体仮面は一人に…!」 死体仮面 「私は大丈夫だ!絶対に死なん!だからおまえもおつかいという使命を全うするんだ!」 空 「おつかい…!?なんでそのことを!」 死体仮面 「いいから行くんだ!いくら私のゾンビでももう動きを止めることは出来ない!早く!!」 …ッくう! 空 「ありがとう…死体仮面!絶対…絶対死なないで…ッ」 私は無我夢中で 地上の光のもとへ飛びました 死体仮面と約束しました 絶対に…このおつかいを成功させる! 気付けば 私は涙を流していました いいや 今は信じよう 死体仮面はきっと死なない だから信じてて…私も使命を 果たしてみせます! 死体仮面 「まったく…お空ったらめんどくさいんだから…」
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