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十希「…ぃってぇ」
頭を強くぶつけたらしく朦朧とする意識の中、辺りを見渡した
十希「な…何だよこれ」
無意識にそうつぶやいていたが、いまいち状況がわからなかった
十希「確か、修学旅行の帰り、地下鉄に乗って――」
そう言いかけた時
ゴォォォ
十希「じ、地震!?一体どうなってんだ?」
急いで地下鉄の中から出た
十希「なんなんだよこれ」
そう言うと地面に膝をつき震えていた
それもそのはずだった、辺りを見渡せば転倒した地下鉄があり、いやでも目に入るクラスメートの死体があったからだ
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