始まりは突然になの

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「つまらない…」 全授業が終了し、 クラスメイトが 家路につく時間に こんなことを 言っているのは この俺、主人公の 『青維 紅(あおいこう)』 上神(かみがみ)中学校 に通うごく普通の 中学2年生。 クラスは2ー1組 席は物語の主人公に 有りがちな 窓際後方二番目だが 残念なことに 俺の後ろの席は男。 これが可愛くて 気の強い女の子なら 不思議なことにでも 巻き込まれてただろうが 現実はそう甘くないらしい 「この世は平和過ぎる…」 俺のこの言動からも 分かると思うが 現在、中2病真っ盛り。 おまけに重度のオタク ということもあってか 友達と呼べるやつは 絶望的に少ない。 「青維~、今日の 深夜アニメ見るだろ~?」 そんな俺に 呑気に話し掛けて来たのは 『瀬野 渡(せのわたる)』 俺の数少ない友人の1人だ。 因みにこいつもオタク …なのだがなにしろ こいつは俗にいう イケメンというやつで 性格もいいので かなりモテるが 彼女はいないらしい。 以前、告白されたらしいが聞いた話しでは 俺、2次元に嫁いるから なんて理由で断ったらしい。 コノヤロウ、俺に少しは 分けやがれ。
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